こんばんは、滋野一義です。
完璧主義者は、
今の時代生きていけません。
私が会社に入社して、
間もないころの話です。
開発部門に配属になって、
いろいろの研究を行いました。
研究といっても、
画期的な新発明ではありません。
すでに発表されている技術を、
製品に応用するための研究です。
ある程度の結果が出ると、
報告書にまとめます。
先輩のアドバイスをもらって、
研究を進めていました。
当然その先輩からも、
報告書の内容をチェックして
もらいます。
そして納得のいく報告書が、
完成するのです。
上司にも確認してもらうと、
上司から指摘をもらい、
報告書を修正するとこになります。
上司の意見を取り入れ、
“これでいい”と、
上司からお墨付きをもらいます。
これで報告書から開放されると、
何度も安堵したものです。
しかし私は、
報告書から開放されていなかった
のです。
報告書は上司を通過して、
次は部長のところに行きます。
部長を通過すれば、
関係する各部署に配布されます。
しかし部長からも、
修正箇所の指摘を受けるのです。
指摘を受けた箇所が、
上司の意見で修正した箇所と、
重なることが多くあります。
上司の指摘箇所を修正したことで、
上司も満足していたはずです。
しかしながら、
部長の鶴の一声によって、
呆気なく再修正することになった
のです。
まだ若かった私は、
”上司の意見は間違ってたのか?”
と疑問に思ったものです。
今回の話は、約20年前の話です。
当時はパソコンが普及しておらず、
ワープロも高価なものでした。
WordやExcelが登場する前で、
報告書は手書きで書いていました。
報告書は、
関係する各部署に配布するため、
コピー用紙に書くルールでした。
報告書の修正箇所を指摘されると、
消しゴムを使って修正するから、
手間と時間がかかりました。
指摘を受けるたびに、
“またかよ!”と、
苛立ってしまうのです。
この体験を繰り返しているうちに、
私はある悟りを得ました。
自分で完璧だと思っても、
全員が賛同してくれる訳では
ないのです。
私が完璧だと思っても、
先輩がダメ出しします。
先輩を通過しても、
上司がダメ出しします。
上司を通過しても、
部長がダメ出しをするんです。
同じ文章に対して、
運が悪いと先輩、上司、部長が、
それそれのセンスで指摘して
くれます。
最初から報告書を部長に出せば、
短期間ですむのに・・・
それはムリな話で、
先輩、上司、部長の承認がないと、
その報告書は認められません。
このような体験を、
あなたも経験したことないですか?
完璧になるまで時間をかけても、
上司や部長のところで修正が
あります。
80%の完成度でもいいので、
上司や部長の修正を見込み、
報告書を作成してみましょう。
労働時間の節約になるし、
何の指摘も受けずに通過する
可能性もあります。
完璧になるまで妥協しないのは、
超一流の美術品だけで十分です。
現代は時間との戦いなので、
誰よりも早く世に送り出すことが
成功への近道です。
命に関わるモノでなければ、
世の中の反応を確認しながら、
修正していけばいいのです。
これは手抜きではなく、
商品を顧客と一緒に育てる行為と、
考えていきましょう。
<追伸>
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
スピードを一番に考えて、
成功の階段を駆け上がりましょう。
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