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9年目で破綻しました

こんばんは、滋野一義です。

結果が出なければ、
新しい方法を探すべきです。

今年はリオ五輪があります。

リオ五輪の切符をめぐって、
熱戦が繰り広げられています。

日本人としては、
多くの種目を本番で見たいはず。

選手としても、
絶対に出場したいでしょう。

昔から日本では、
五輪が一番トップの大会であると、
位置付けられてきました。

メダル獲得の数で、
国ごとにしのぎを削ります。

「五輪は参加することに意義がある」
と言われていた時代とは、
今はまったく違います。

日本もメダル候補の選手から、
優先的に参加させます。

五輪の切符を決めるのに、
2つの方法があります。

1つ目の方法は、
指定した試合の結果で選考します。

これは今問題になっている、
マラソンなどが採用しています。

女子マラソンの福士加代子選手は、
陸連が設定したタイムをクリアして、
さらに大会で優勝しました。

陸連が設定したハードルを、
すべて乗り越えても、
内定がもらえないのです。

選考レースがまだ残っているので、
陸連は「内定した」とは言えません

選考大会ごとに条件が違うので、
選考結果が発表されたとしても、
我々には理解できない事もあります。

2つ目の方法は、
みんなを集めて一発勝負で
決めます。

女子サッカーのように、
大阪で最終予選をおこなっています。

なでしこジャパンは2敗1分けで、
6カ国中の5番目に沈んでいます。

五輪の切符が2枚しかないので、
すでに絶望的な状態です。

去年のワールドカップでは、
なでしこジャパンが準優勝したので、
トップで通過するはずでした。

しかしフタを開けてみたら、
3戦して勝ちがありません。

ここが、一発勝負の怖いところです。

アメリカ国内の五輪選考も、
みんなを集めて一発勝負で決めます。

陸上や水泳などでも、
メダル候補の選手が、
国内で負けることもあります。

短期間で試合が続いていくと、
初戦に勝って波に乗れたチームが、
トップを独走する傾向があります。

その反対もあって、
初戦でつまずいてしまうと、
波に乗れないから連敗します。

今回の女子サッカーでは、
波に乗ったのがオーストラリアで、
つまずいたのがなでしこです。

つまずいたなでしこは、
続く韓国戦で引き分けて、
中国戦でも負けました。

なでしこは世界ランクで、
アジアトップの4位です。

それでも初戦につまずくと、
ガタガタと崩れ落ちてしまうほど、
一発勝負とは恐ろしいのです。

なでしこの敗因については、
いろんな人が書いています。

その中でも、
「マンネリだ!」という意見に、
私は賛成します。

3戦すべてテレビ観戦しましたが、
対戦国に研究されて、
対策がすべて有効に機能しています。

なでしこのパスサッカーは、
アジアでも一番です。

パスを回されると厄介なので、
パスの起点にプレッシャーをかけて、
パスサッカーを封じ込めたのです。

パスの出しどころが見つからず、
パスミスが多くなって、
そこを敵に拾われて失点しました。

なでしこのパスサッカーが機能せず、
パスがつながらないから、
得点が1点ずつしかとれないのです。

佐々木則夫さんが監督になって、
今年で9年目だそうです。

代表監督を9年続けてやるのは、
世界では異例でしょう。

国内リーグの監督なら、
マンU元監督のファーガソンが、
27年間務めています。

代表監督を長く続けていると、
大きな戦術変更が無いといっても、
言い過ぎではありません。

9年もトップにいるのは、
至難のワザです。

同じ戦術を9年も続けていれば、
対戦国に研究されて丸裸にされ、
弱点を突かれます。

チーム内にも変化がなくなって、
マンネリ化のムードに包まれます。

惰性で試合にのぞむようなら、
なでしこの劣化が相当進んでいます。

会社が組織を変更するのも、
マンネリ化を防ぐことが、
目的の1つです。

人を入れ替えて、
新鮮な空気を送り込むのです。

あなたがマンネリ化を感じるなら、
新しい空気を入れ替えるために、
新しいことを始めましょう。

<追伸>

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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